
抜けそうな乳歯を発見したときの対処法とは?無理やり抜くのはNG!
2021/08/27
こんにちは。練馬区石神井公園にある歯医者「すぎもと歯科クリニック」です。
前回のコラムでは、「“よく噛んで食べる”を習慣にしよう」について取り上げました。第16回の今回は、「抜けそうな乳歯を発見したときの対処法とは?無理やり抜くのはNG!」というテーマでお話しします。
「子どもの乳歯がグラグラしている」「気になって食事がしづらいから抜いてしまいたいと言っている」など、グラグラしている乳歯への対処法がわからないと感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、乳歯が抜けそうでグラグラしているときは、できるだけ自然に任せたほうが安全で、自宅で抜くのは危険な場合もあります。
さらに、自宅で抜けるものと歯科医院で抜いたほうがよいものがあるので、歯がグラグラしているからといって、安易に自宅で抜いてしまわないように気をつけましょう。
この記事では、抜けそうな乳歯を発見したときの対処法と、乳歯の生え始めと抜け始めの時期について詳しくご紹介します。
「グラグラした歯を抜いてもいいの?」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
抜けそうな乳歯を発見したときの対処法
抜けそうな乳歯を放っておくことで、生え変わるはずの永久歯に影響を及ぼしてしまうことがあります。
そのため、いつまでもグラグラしている乳歯は人の手によって抜いたほうがよい場合もあるのですが、その際自分で抜いても問題ないものと、歯科医院で抜いたほうがよいものがあります。
まずは、抜けそうな乳歯を発見したときの対処法について、詳しくご紹介します。
自宅で抜いても大丈夫なケース
以下のようなケースは、自宅でグラグラしている乳歯を抜いても問題ありません。
- 確実にグラグラしている歯が乳歯である
- 乳歯の下に永久歯があるのがわかっている
- 指で簡単に抜けそうな状態である
このような場合は、自宅で歯を抜いてしまっても問題ありません。しかし、乳歯をぶつけてしまったことが原因でグラグラしている場合や、虫歯で歯が崩壊している場合などは、自宅で抜いてしまうとその後の永久歯の歯並びに影響を及ぼす可能性もあるので注意が必要です。
自宅で乳歯を抜く場合は、ぶつけたり、虫歯によるものではない場合で、6歳前後の乳歯が生え変わる時期にグラグラしている歯、なおかつ簡単に抜けそうな状態の歯であることを確認しましょう。
自分で抜く際のやり方
一番簡単なのは、自然に抜けるのを待つことですが、子どもがグラグラしている状態を気にしている場合は、自分の舌で揺らしたり、指で押したりして抜くようにしましょう。
注意すべきは、上記のような方法で抜けなかった場合は、無理に引っ張って抜くようなことはしないことです。
歯根がしっかりしている状態で引き抜いてしまうと、歯茎が裂けたり、歯根が折れてしまったりして子どもは痛みを感じます。
自宅で乳歯を抜いたあとは、歯茎が雑菌に感染しないように、清潔なガーゼなどをあてて5分ほど噛んだまま止血しましょう。
抜く前は手を洗って、清潔な状態にしてから口内に手を入れることも重要です。
歯科医院で対処すべきケース
以下のようなケースは歯科医院で対応する必要があります。
- 永久歯が出てきているのに乳歯がグラグラしていない
- 抜けそうなのになかなか抜けない
- 虫歯で歯が破損している
- 強い衝撃によって乳歯がグラグラしている
乳歯のうしろから永久歯が出てきているにもかかわらず、乳歯がグラグラせずにしっかり生えている場合は、永久歯の歯並びに影響を及ぼす可能性があるので、歯科医院で乳歯を抜くという判断をするケースもあります。
また、自然に乳歯が抜けるサインとしてグラグラしている状態でも、なかなか抜けずに食事をする際に痛みを感じるなど、前述したような簡単に抜ける状態ではない場合は、自宅で無理に抜かないようにしましょう。
虫歯や衝撃によって歯がグラグラしている場合も、歯科医院で適切な処置をする必要があります。
無理やり抜くという行為は大変危険なので、適切な判断を歯科医院で受けるようにしましょう。
乳歯の生え始めと抜け始めの時期について
子どもの歯はまず乳歯が生え、そのあと乳歯が抜けて永久歯が生えてきますが、何歳くらいで歯が生え始め、永久歯に変わっていくのでしょうか?
ここからは、乳歯の生え始めと抜け始めの時期についてご紹介します。
乳歯が生え始める時期
乳歯は生後6~9ヵ月くらいから生えはじめて、全部で20本で生えそろったということになります。
個人差はありますが、大体下の前歯から生えはじめて、2歳6か月~3歳頃には生えそろいます。
乳歯が生えてくると、子どもの歯並びを気にする方も多いのですが、乳歯のときの歯並びがそのまま永久歯に影響するわけではないので、永久歯が生えるまで様子を見るようにしましょう。
乳歯が抜け始める時期
乳歯が抜け永久歯が生えはじめるのは、大体6歳前後~13歳前後です。下の前歯から抜けはじめ、前から奥に向かって生え変わっていきます。
乳歯の頃には歯がなかった位置にも6歳臼歯と呼ばれる歯が生え、親知らずを除いて全部で28本になり、年齢とともに徐々に乳歯が抜けて永久歯になっていきます。
なかなか抜けない乳歯がある場合は、乳歯の下に永久歯がないということも考えられます。
抜けない乳歯があって気になるという場合も、歯科医院でレントゲン検査を受けることをおすすめします。
乳歯が抜ける兆候
乳歯は、根本の部分が少しずつ溶かされることでグラグラするようになっています。
そのほかにも、永久歯が下から乳歯を押すことでグラグラすることもあります。
グラグラしはじめたらもうすぐ乳歯が抜けるサインです。自然に任せることが一番ですが、なかなか抜けない場合は周囲の歯が虫歯になってしまう危険性もあるため、対処したほうがよいでしょう。
前述したように、グラグラしているのに簡単に抜けない状態のときは、歯科医院で抜くようにしましょう。
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公式サイト:http://www.neribun.or.jp/nerima.html
その他:有料駐車場あり
▶次回も練馬区のおすすめスポットを紹介していきます。
まとめ
抜けそうな乳歯を発見したときの対処法と、乳歯の生え始めと抜け始めの時期についてご紹介しましたが、参考になりましたか?
乳歯がなかなか抜けずにグラグラしている状態が続いていると、子どもも気になってしまううえに、痛みを生じる場合もあるので、早く抜いてあげたいと思いがちですが、自分で抜くのは危険なケースもあるので注意しましょう。
簡単に抜けそうなほどグラグラしている場合は、自分で抜いても問題ありませんが、心配な方は歯科医院で安全に抜くことをおすすめします。
乳歯がグラグラした状態を長引かせてしまうと、虫歯のリスクもあるので早めに歯科医院を受診するようにしましょう。
▶次回は「哺乳瓶虫歯の原因とは?乳歯が虫歯になることの5つの危険性」についてご紹介する予定です。どうぞお楽しみに!
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